わたし、ともが出会った変態の話をします。
あれは大学一年生の時のことでした。
パン屋でのアルバイトにも慣れて開店準備を任されていたわたしは、朝6時前に出勤し、本社から届いたパンをお店に並べたりレジへの入金などを淡々と行っていました。
余談ですが、わたしの毎日の楽しみは、クインシーという細長いクリームが挟まったパンを袋に詰めているころに昇る朝日を浴びて、「あぁ今日も生きてるな…」と歓びを噛み締めること。基本的に店員は1人なので、開店前は歌ったり踊ったり自由にやっていました。
さて、パン屋の朝というのは、大変平和です。
平日は常連男子高校生が毎日同じメロンパンとお茶を購入していったり、土日は地域のお年寄りや朝帰りのオネェの方々が大量に買い物をしていくなど、朝番は結構楽しい仕事で、私のお気に入りでした。
しかし、このパン屋は若い女性ばかりの職場。
ちょっと変わった来客もあります。
店員の間では有名だったのは、店が暇なときに来ては女性店員に握手を求め、長時間手を揉んでくる近所のおじいさんでした。たまに花束をくれました。
が、こんなのはまだ全然可愛い方で、 荒い息遣いだけが聞こえる無言電話がかかってくることも。
なぜ数あるお店の中から我がパン屋を選択したのかは未だにわかりません。パン屋フェチってあるのかな?
そんな中で、一番印象に残っている変態を紹介します。
実録!パン屋を狙う変態
ある日の私の店番中、店に電話がかかってきました。
私:はい、パンの○○です。
変態:あの…そちらでさっき買ったプレーンベーグルなんですけど…
ごにょごにょ
私:どうされましたか?(虫が入ってたとかかなぁ…何かすごい言いにくそうだしヤバいことかな…)
変態:あの…ベーグルの…
私:はい。
変態:ベーグルの穴が…
私:はい。(穴空いてなかった!?いやそんなことないか…)
変態:ベーグル…はぁはぁ…
私:(ん?なんか変…)
変態:ベーグルの…
ベーグルの穴が気持ち良くて…
どうしたらいいですか…?
・・・ 。
うぉおおぉい!!
うちのベーグルをそんな風に…
そんな風に…ッ!!
せめて最後はちゃんと食べろよ!!!
「こちらではわかりかねますので本社へお問い合わせ下さい」と言って電話を切りました。
それ以来彼の消息は不明です。
ベーグルの独創的な活用方法に気づかされた19歳の春。
お買い上げ…ありがとうございました。
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